調査研究事業

調査研究事業について


海難審判所及び運輸安全委員会(船舶事故調査部門)の行政目的を補完するため、裁決書及び事故調査報告書の調査、研究(分析)を行っています。
※海難審判所の参考資料 レポート海難審判、JMATニュースレターなど
※運輸安全委員会の参考資料、運輸安全委員会年報、
   運輸安全委員会ダイジェストなど

海難審判所関係


海難審判裁決例調査研究事業

海難審判所が言い渡した裁決の中で、海難を防止するうえで有益、かつ規範性をもった裁決を選定するとともに、判示する事項等を調査研究するものです。
学識経験者、海技専門家、海事補佐人及び海難審判所審判官・理事官により構成する「海難審判裁決例調査研究会」を開催し、裁決例として決定されたものを、「海難審判所裁決例集」として取りまとめ、広く海難防止に活用できるよう、有償にて提供しています。

令和2年度「海難審判裁決例調査研究会」委員(順不同、敬称略)
委員長 矢吹 英雄 東京海洋大学 名誉教授
委員 田川 俊一 弁護士、海事補佐人
委員 長田 泰英 一般社団法人日本船長協会 常務理事
委員 安藤 周二 元横浜地方海難審判所長
委員 河野 守 海難審判所審判官
委員 横井 幸治 海難審判所理事官
令和2年度の開催状況
令和2.7.29 第1回裁決例調査研究会
令和2.9.4 第2回裁決例調査研究会
令和元年度「海難審判裁決例調査研究会」委員(順不同、敬称略)
委員長 矢吹 英雄 東京海洋大学 名誉教授
委員 田川 俊一 弁護士、海事補佐人
委員 長田 泰英 一般社団法人日本船長協会 常務理事
委員 安藤 周二 元横浜地方海難審判所長
委員 桒原 和栄 海難審判所審判官
委員 吉川 弘一 海難審判所理事官
令和元年度の開催状況
令和元.7.29 第1回裁決例調査研究会
令和元.9.6 第2回裁決例調査研究会
令和元.10.15 第3回裁決例調査研究会
令和元.12.2 第4回裁決例調査研究会
平成30年度「海難審判裁決例調査研究会」委員(順不同、敬称略)
委員長 矢吹 英雄 東京海洋大学 名誉教授
委員 田川 俊一 弁護士、海事補佐人
委員 長田 泰英 一般社団法人日本船長協会 参与
委員 安藤 周二 元横浜地方海難審判所長
委員 福島 千太郎 海難審判所審判官
委員 吉川 弘一 海難審判所理事官
平成30年度の開催状況
平成30.7.23 第1回裁決例調査研究会
平成30.9.25 第2回裁決例調査研究会
平成30.10.25 第3回裁決例調査研究会
平成30.11.28 第4回裁決例調査研究会
海難審判所裁決例集(定価4,000円 送料込み)

最新の海難審判所裁決例集[第60巻(平成30年裁決分:令和2.3刊行)]抜粋

(目次)抜粋 地方海難審判所

衝突編
事項 判示事項 参照法条 事件番号 裁決年月日
○漁船A丸漁船B丸衝突事件 
夜間、兵庫県岩屋港で無灯火の漁船と法定灯火を表示した漁船とが衝突した事件
航法の適用及び衝突の原因 海上衝突予防法
第 5条
第20条
第23条
第38条
第39条
平成29年神審第35号
平成30年1月10日
51
○漁船A丸防波堤衝突事件
北海道様似港で漁船が出航中に防波堤に衝突した事件
衝突の原因 平成29年函審第13号
平成30年1月16日
55
○貨物船A丸貨物船B丸衝突事件
備讃瀬戸東航路で貨物船同士が衝突した事件
航法の適用 海上衝突予防法
第 5条
第13条
第16条
第17条
第34条
平成29年広審第33号
平成30年1月24日
58
○漁船A丸押船B丸被押起重機船C丸衝突事件
宮城県気仙沼湾西湾で漁船と押船列とが衝突した事件
新たな衝突の危険 海上衝突予防法
第 5条
第34条
第38条
第39条
平成29年仙審第17号
平成30年1月30日
63

(本文)抜粋

漁船A丸漁船B丸衝突事件
平成29年神審第35号 平成30年1月10日裁決

夜間、兵庫県岩屋港で無灯火の漁船と法定灯火を表示した漁船とが衝突した事件

判示事項

(航法の適用及び衝突の原因)

夜間、港則法が適用される岩屋港において、同じ針路で東行中の先行する漁船と後続する漁船とが衝突した場合、同法には適用する航法規定がなく、先行する漁船が無灯火であったことから、海上衝突予防法の定型的な航法が適用されず、船員の常務を適用したうえで、後続する漁船からは先行する漁船が減速したことを認識できなかったとし、先行する漁船が、法定灯火を表示せず、見張り不十分であったことが原因であるとした事例
〔参照 海上衝突予防法(昭和52年法律第62号) 第5条、第20条、第23条、第38条、第39条〕

以下、裁決の内容が続きます(省略)

運輸安全委員会(船舶事故調査)関係


船舶事故事例調査研究事業

ひとたび海難を起こすと、その事件処理は、事故原因究明及び再発防止を担当する運輸安全委員会、船員等の懲戒を担当する海難審判所、刑事裁判及び民事裁判を担当する各裁判所の手続きを経て、それぞれ船舶事故調査報告書、裁決書及び判決書で最終判断が示されます。
本事業は、同一の海難事故について、船舶事故調査報告書を主に、海難審判所裁決書、刑事判決書、民事判決書などをすべて取り上げて整理し、過去の海難統計、類似事例等を加え、さらには事件の解説あるいは再発防止につながるための教訓等をまとめ「船舶事故事例集」として発行し、船舶運航の安全性向上に寄与するものです。
本事業は、公益財団法人日本海事センターの補助金により運営しています。

令和元年度「船舶事故事例調査研究会」委員(順不同、敬称略)
委員長 矢吹 英雄 東京海洋大学 名誉教授
委員 田川 俊一 弁護士、海事補佐人
委員 長田 泰英 一般社団法人日本船長協会 常務理事
委員 川俣 従道 運輸安全委員会事務局 元次席船舶事故調査官
委員 福島 千太郎 海難審判所審判官
委員 岡田 信雄 運輸安全委員会事務局 首席船舶事故調査官
令和元年度の開催状況
令和元.10.3 第1回船舶事故事例調査研究会
令和元.12.2 第2回船舶事故事例調査研究会
令和2.2.21 第3回船舶事故事例調査研究会
平成30年度「船舶事故事例調査研究会」委員(順不同、敬称略)
委員長 矢吹 英雄 東京海洋大学 名誉教授
委員 田川 俊一 弁護士、海事補佐人
委員 長田 泰英 一般社団法人日本船長協会 参与
委員 川俣 従道 運輸安全委員会事務局 元次席船舶事故調査官
委員 片山 哲三 海難審判所審判官
委員 長南 賢司 運輸安全委員会事務局 首席船舶事故調査官
平成30年度の開催状況
平成30.9.20 第1回船舶事故事例調査研究会
平成30.11.28 第2回船舶事故事例調査研究会
平成31.2.19 第3回船舶事故事例調査研究会

「船舶事故事例集(平成30年度)」の特徴として、次の3点があげられます。

(1)海難審判所と東京高等裁判所の判断が異なった事例

(2)船舶間衝突・死亡事故に係る民事判決を掲載

(3)海難審判所と運輸安全委員会の調査結果を見開きで比較できるよう掲載(10事例)

以下の3件の船舶事故を取り上げました。

・貨物船メイスター 漁船明神丸 衝突(H21.4月発生)

・引船雄昌 台船東伸 漁船海栄丸 衝突(H22.9月発生)

・漁船林丸 漁船恵比須 衝突(H26.2月発生)

【例】漁船林丸漁船恵比須衝突事故の整理(抄)
船舶事故調査報告書 海難審判所裁決書 刑事判決書 民事和解書
原因、判決及び和解内容等 本事故は、夜間、上蒲刈島南方沖において、A船が西進中、B船が漂泊中、船長Aが、船舶のレーダー映像を認めなかったので、船首方向に他船はいないと思っており、B船に気付かず、また、船長Bが乗組員との会話に意識を集中していたため、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。 本件衝突は、夜間、上蒲刈島南方沖において、漁場に向けて航行中の林丸が、見張り不十分で、前路で漂泊する恵比須を避けなかったことによって発生したが、恵比須が、見張り不十分で衝突を避けるための措置をとらなかったことも一因をなすものである。 被告は、林丸の適宜速度を調節し、視覚及びレーダー等により針路前方左右の見張りを十分に行い、他船との衝突を未然に防止すべき業務上の注意義務があるのにこれを怠った。 原告(遺族)は、林丸船主及び恵比須船主と示談が成立した

運輸安全委員会船舶事故分析事業

運輸安全委員会事務局が発行したダイジェスト[船舶事故分析集]、全国に展開する地方事務所がそれぞれの管轄で特色ある海域、船舶種類、海難種類などにテーマを絞って分析を行い公表したものについて、提言や教訓などを整理・分析のうえ、「船舶事故分析集-船舶事故調査から得た教訓-」として編綴、刊行する事業です。

最新の船舶事故分析集

運輸安全委員会は,平成20年10月の発足以来,船舶事故の態様や船舶種類などによる事故の特性に着目した分析を重ねてきましたが,さらなる充実を図るため,平成24年4月以降,「運輸安全委員会ダイジェスト」をホームページにて公表しており,令和元年においても,「漁船の安全運航のために~漁労中の揚網機等への巻き込まれ事故防止~」のテーマで,事例紹介や各種統計に基づく分析を行っています。
また,運輸安全委員会事務局各地方事務所でも,それぞれ特色のある海域,船舶種類または事故種類などにテーマを絞って事故原因等の分析及び事故事例紹介を行っています。
今般,令和元年に運輸安全委員会が公表した「運輸安全委員会ダイジェスト」と各地方事務所が公表した各分析集を一冊に集約した,「運輸安全委員会船舶事故分析集(令和元年版) 〜船舶事故調査から得た教訓〜」を令和2年3月に発刊しました。
本書によって,運輸安全委員会が取り組んでいる科学的な事故原因究明に基づく再発防止策及び人的被害の軽減策の内容が,海事関係者において,安全運航の一助となれば幸いです。
なお、各地方事務所分析事項は以下のとおりです。

横浜事務所:夜間航行時は、市街地などの照明に紛れる光害にご注意を!~京浜港東京区の事例紹介~

神戸事務所:水上オートバイ、安全に楽しんで!
神戸事務所:琵琶湖 船舶事故防止 HAND BOOK~過去10 年間の事故分析と事故防止のポイント~

広島事務所:短時間で沈没! ベローズの劣化やホースバンドの緩みはありませんか? 船内外機の適切な点検・整備があなたの命と船を救います。

長崎事務所:九州西岸域 まき網漁・棒受網漁に従事する漁業者の皆さん 揚網作業時、サイドローラに腕を巻き込まれて重傷を負う事故が多発しています!

那覇事務所:せーいか(そでいか)漁 海人(うみんちゅ)の声 ~海人の声と調査報告書から得られる教訓を明日の安全へとつなげる~

過去に発行した「地方事務所における船舶事故の分析」

地方事務所では、公表した事故等調査報告書を大量に観察・分析することにより、事故等の傾向や問題点を浮き彫りにすることも重要と考え、それぞれの地方事務所における特有なテーマを選び調査・分析をしています。これら各年度に地方事務所が調査・分析したものを有効に活用していただくため、運輸安全委員会の監修を受けて1冊の冊子にしました。事故防止のための社内研修や一般講習用の教材などとしてご利用いただければ幸いです。

海難分析集「地方事務所における船舶事故の分析」
(平成31年3月刊行)

仙台事務所:「衝突事故に関係した漁船の約6 割が相手船に気付かず衝突しています。」~漁船が関係した船舶同士の衝突事故の状況~

横浜事務所:「早期発見!機関室の浸水事故の防止に向けて」~機関室ビルジ液面高位警報装置の有効活用を~

広島事務所:「瀬戸内海では、居眠りによる乗揚・衝突事故が多発しています」

門司事務所:「ほら、あなた、転覆しますよ!」 ~転覆事故はなぜ起きたのか~

長崎事務所:「安全な旅客輸送のために」 ~九州西岸における旅客負傷事故の分析~

長崎事務所:「平戸瀬戸 夜間、北航船が田平港の防波堤に衝突する事故が後を絶ちません!」

那覇事務所:「なくそう!潜水者・遊泳者との接触事故」~ダイビング及びシュノーケリング中に発生した小型船との接触事故~

(A4判 カラー印刷 89ページ)

販売価格 1,000円(送料込)10冊以上購入の場合は、特別割引価格を設定しております。

海難分析集「地方事務所における船舶事故の分析」
(平成30年3月刊行)

函館事務所:定置網は、あなたが航行している近くにあるかもしれません!

函館事務所:釧路港における漁船の防波堤等衝突事故の状況

仙台事務所:漁労中の死傷事故を防ごう!

横浜事務所:一酸化酸素中毒事故の防止に向けて

横浜事務所:係船・離船作業中の事故防止に向けて

神戸事務所:必ず行おう、発行前の点検!

広島事務所:ボート釣りを安全に楽しむために

門司事務所:乗揚多発!洞海湾で発生した乗揚事故等の状況

長崎事務所:航行中の小型船と錨泊・漂泊中の小型船舶との衝突

那覇事務所:小型船舶の浸水事故をなくそう!

(A4判 カラー印刷 89ページ)

販売価格 1,000円(送料込)10冊以上購入の場合は、特別割引価格を設定しております。

海難分析集「地方事務所における船舶事故の分析」
(平成29年3月刊行)

函館事務所:漁船乗組員死亡事故の状況

仙台事務所:東北地方沿岸における養殖施設等損傷事故の状況

横浜事務所:安全にマリンレジャーを楽しむために!

神戸事務所:水上遊具 こんなことにも気をつけて!

広島事務所:花火大会と船舶事故について

広島事務所:来島海峡及び来島海峡周辺における船舶事故の状況

門司事務所:ちょっとそこホントに通れますか?

長崎事務所:九州西岸における居眠り運航事故の状況

(A4判 カラー印刷 89ページ)

販売価格 1,000円(送料込)10冊以上購入の場合は、特別割引価格を設定しております。

海難分析集「地方事務所における船舶事故の分析」
(平成28年3月刊行)

函館事務所:漁船乗組員死亡事故の状況

仙台事務所:東北地方沿岸における養殖施設等損傷事故の状況

横浜事務所:安全にマリンレジャーを楽しむために!

神戸事務所:水上遊具 こんなことにも気をつけて!

広島事務所:花火大会と船舶事故について

広島事務所:来島海峡及び来島海峡周辺における船舶事故の状況

門司事務所:ちょっとそこホントに通れますか?

長崎事務所:九州西岸における居眠り運航事故の状況

(A4判 カラー印刷 89ページ)

販売価格 1,000円(送料込)10冊以上購入の場合は、特別割引価格を設定しております。

海難分析集「地方事務所における船舶事故の分析」
(平成27年3月刊行)

函館事務所:ハザードマップで見る船舶事故の状況

仙台事務所:猪苗代湖における船舶事故

横浜事務所:船で釣りを楽しむために!

神戸事務所:自分で防ぎたいミニボートの思わぬ事故

門司事務所:関門港における灯浮標等衝突事故の状況

長崎事務所:平戸瀬戸 夜間の北航船は田平港の防波堤に注意!

那覇事務所:さんご礁海域における漁船乗揚事故の状況

那覇事務所:さんご礁海域における転覆事故の状況

(A4判 カラー印刷 103ページ)

販売価格 1,000円(送料込)10冊以上購入の場合は、特別割引価格を設定しております。

海難分析集「地方事務所における船舶事故の分析」
(平成26年3月刊行)

函館事務所:北海道における船舶間衝突事故の状況

仙台事務所:漁船乗組員が死傷した事故の状況

横浜事務所:浜名湖及び浜名湖今切口付近におけるプレジャーボート事故の状況

横浜事務所:伊勢湾・三河湾におけるプレジャーボート事故の状況

神戸事務所:水上オートバイ あなたが楽しむ その前に

広島事務所:瀬戸内海における乗揚事故の状況

門司事務所:関門港における乗揚事故の状況

門司事務所:携帯電話操作中の船舶事故の状況

長崎事務所:平戸瀬戸における乗揚事故の状況

那覇事務所:レジャー船事故の再発防止に向けて

(A4判 カラー印刷 125ページ)

販売価格 1,000円(送料込)10冊以上購入の場合は、特別割引価格を設定しております。